秘密
「誰にも言わないでね」
どう考えても、誰かに言ってしまうだろう言葉。
秘密というものはどうも大まかに二種類あって、一つはその人だけのいわば墓場まで持っていくような秘密。
もう一つはごく近い親しい人とも共有する秘密。
墓場までの秘密は多分誰にでもある。僕が興味のあるのは親しい人と共有する秘密だ。
グーグルで「秘密 辞書」と検索してみたところでてきたのが下記。
- 1 他人に知られないようにすること。隠して人に見せたり教えたりしないこと。また、そのようなさまやそのような事柄。「秘密をもらす」「秘密にする」
- 「云わば―な悪事でも唆 (そその) かすように」〈谷崎・魔術師〉
- 2 一般に知られていないこと。また、公開されていないこと。「古代史の秘密」
- 3 人に知らせない奥の手。秘訣 (ひけつ) 。「成功の秘密」
- 4 仏語。
この1が主なものに今回はなるが、これに従えば他人には知られないようにする事になる。
でも、人によっては「これは秘密ね」なんて言いながら、その人の持つ秘密を誰かに話したりする。
その心理が気になって、なぜ話すか聞いたことがある。
返答は(彼女の場合)、〇〇さんには話しておきたい。
その時点でおそらく彼女は自身の秘密を守ることより、誰かと自分の秘密を共有したいという気持ちになっている。
きっとその秘密を共有することで彼女自体が楽になれるとか何かがあるのだと思う。
でも、それはもう秘密ではなくなってしまっている気もする。
だから僕は墓場まで持っていく秘密は本物の秘密だと思う。
生まれてから死ぬまでに幾つの秘密を持つだろうか。
そしてこの誰にも話せない、話したくない秘密を守ることはある意味自身との戦いなのだと思う。